勝負は常に勝ちと負けが存在する。勝った時ではなく負けた時の自分を考えよう。
天牌外伝1巻
黒沢はこの日、体調不良で絶不調だった。もしかしたら最初から勝てないと思っていたかもしれない。それでもいつも通りに麻雀に向き合った。
普通の人では言い訳したくなるかもしれない、逃げ出したくなるかもしれない。そんな状態でも黒沢は麻雀と自分に真剣に向き合う。
結果、黒沢は自分より格下のメンツに負けてしまう。
若者たちが黒沢を馬鹿にしている中、一人の同卓者が言う
あんな負け面のいい御仁は初めて見たぜ
勝った時に喜ぶことはだれでもできる。負けた時に悔しがることもだれでもできる。しかし、負けた時の負け面を対戦相手に褒められることはなかなかできないだろう。
負けた時の負け面を良くすることを考えれば、黒沢の生き方に一歩近づけるかもしれない。