後輩の一言
大学の時の後輩に「オレは周りの人間にすぐ期待してしまうんだよね、何回裏切られたとしても」という話をすると、
「期待する方が楽だからじゃないですか?」と言われたことがある。
これを読んでどのように思うだろうか?
私は、先輩や周りの人間に期待されるとうれしかった。自分の能力や人間性を認めて何かを任せてくれる、その人が自分を普段から見てくれて必要としてくれているというプラスの感情だった。
そして、その期待してくれた人自身が楽になるから、自分のことを期待してくれているなんて思ったこともなかった。だから、この後輩の発言には驚いた。
期待することは楽なことか?
期待して後輩に仕事を任せたとしよう。果たしてそれは自分が楽になるためだろうか?
たしかにそういった人間もいるかもしれない。
自分がしんどいから
自分はやりたくないから
自分はできないと思うから
そういった理由で仕事を任せることはあるかもしれない。しかしほとんどの人はその後輩のふだんの仕事や言動を観察していて、後輩の成長や会社のために仕事を任せているだろう。
後輩に任せたからと言って放っておくことはないはずだ。行動をチェックして、何か起きそうであれば対策を練っておく。もちろん表だって口にだしたりはせず、分からないように軌道修正したりもする。そうして仕事を成し遂げた後、成功すれば褒めて、失敗した時は共に改善点を考える。一つの物事を自分の力で最後までやりきったということがさらなる発展につながる。
だれかに期待するということはこれだけの労力がかかる。自分でやってしまった方が楽な場合も多い。その人のことを思い、その人が成長することを願うこと。それが期待するであると思っている。
もちろん、冒頭の後輩にも期待していた。期待されることは疲れるからイヤなのだろうか。期待することは怠惰を意味するのだろうか。私は周りから期待されるような人間になりたいし、期待できる人間と生活したい。
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